Chapter 2

そして
「水インフラの家電化」へ。

そして
「水インフラの家電化」へ。
災害時の水問題解決は
そのためのアプローチ。

前田さんがめざしているのは、住まいごとに排水を処理して再び利用できる「水インフラの家電化」。「WOTA BOX」を開発して、被災地で役立てるアプローチを取ったのはそのためだったと言います。「家の水は暮らしに関わることなので、実績が少ないベンチャー企業にはまかせてはいただけません。それは私も十分に理解できます。だから実績を最速で作る必要がありました。災害時の避難所に試作機を持ち込んで、使っていただいて、喜んでいただく。そんな事例を重ねると自治体の皆さまから、そろそろ災害だけじゃなくて、過疎地域や島しょ地域など、水問題を抱えているところが多くあるので、日常の給水と排水処理もやりませんか?とお話をいただけるようになったのです。その日のために私たちは何年も前から開発を進めていました。来年には集落単位の規模においてWOTAの水循環システムを活用したモデル地区が誕生予定です。各住戸にWOTAの製品を設置して、一軒一軒でその住戸の水を循環させる。まさに小さな水インフラのモデルとなる場所です」と前田さんは教えてくれました。

使った水を
その場で処理し、
使える水にする
小さな再生循環システム。

世界が抱える水問題へ立ち向かうために、WOTAが着目したのは「水の再生循環利用」。上下水道は「自然の水源から水を汲み上げ、生活排水は浄化して川や海に流す」という、いわば“使い捨て”の水利用モデルを脱却。WOTAは「排水を最も身近な水源ととらえ、その場で生活用水に再生して何度も使う」という循環型の水利用モデルの実現に取り組んでいます。センサーとデータを駆使した水処理の自律制御を核とする独自技術で、これまでは不可能だった「住宅単位での水の再生循環利用」を実現する革新的な住宅設備。それを設置した集落が近々誕生予定です。

MizuMirai Vol.09

Special Feature特集②

嘆くだけで終わらせない。
ロスをゼロへ、そしてプラスへ変える。

年間523万トンのフードロスがあると言われている日本。
フードロスをターゲットとしたビジネスを展開し、
三方良しの展開をめざす企業の取り組みを追った。

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