Chapter 2

水の現在
地球で起きていること

バランスが狂うと暴れる。
それは水も同じだ。

人間が産業活動を始めて約200年。
水と地球のバランスに狂いが生じている。

ヨーロッパで起こった産業革命以降、私たち人間が産業活動を本格化して約200年。地球が約40億年かけて作り上げた水のシステムに異変が生じていると大嶋さんは警鐘を鳴らします。「民族紛争、内戦は、その根本には水をめぐる争いがあります。また、経済大国といわれるアメリカや中国では深刻な水問題が発生。アメリカでは農業用水として使いつづけた地下水が枯渇するという問題に直面しています。中国は膨大な人口に対して水資源が乏しく、人口は世界の約20%を占めるのに、水は世界の淡水のわずか6%しかありません。中国人が北海道の水源地を買い占めているというニュースもそんな理由からなのです。

台風は大型化し、豪雨は毎年起こる。
温暖化が水を凶暴化させている。

近年、日本では猛烈な勢力を持つ台風や局地的大雨による水害が増えています。今年も球磨川が氾濫した熊本豪雨や経験したことのない暴風と大雨が九州を襲った台風10号が日本に被害をもたらしました。また、日本だけでなく世界中でハリケーンやサイクロンの被害が報告されています。そして大嶋さんはこの現象はこれからもつづくと言います。「理由は地球温暖化による気候変動です。日本は台風の多い国でしたが、大型化しているのはここ数年。温暖化によって海水が温められ、海面の水蒸気が増えているためです。インド洋や太平洋の水温は確実に上がっており、北極の氷も溶けつづけています。未来の地球を考えると温暖化を抑える取り組みは必要だし、日本も大型の洪水被害が多発するという前提でこれからの上下水道などの整備を考える必要があると思います」。

  • 地球温暖化でこのモデルが乱れてしまう
  • 地球上の水の循環の簡単モデル

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告によると、世界平均の海面水位は1993年以降、1年当たり2.8〜3.6mm上昇。21世紀中に最低でも26cm、最高で98cm上昇すると予測されています。

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MizuMirai Vol.06

Special Feature特集②

日本の未来を元気にする
山水郷がある。

新しい社会の物語は、ここから始まる。
山水郷という暮らしのカタチをご紹介します。

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