Chapter 1

水が地球を
生命と文明の惑星にした

地球が水の惑星となり、
生命を育んだ40億年を振り返る。

水が水として存在できる絶妙な位置。
地球に水が生まれる奇跡を起こした

 約46億年前、太陽系に生まれた灼熱の小さな天体、地球に水が誕生しました。「太陽系の惑星たちは、中心にある太陽エネルギーの放射を受けつづけます。惑星の位置が太陽に近すぎると水は蒸発し、遠すぎると凍ってしまいます。地球は幸運にも水が水として存在できる絶妙な位置にあったのです」。
 マグマの塊だった地球に、宇宙空間にあった氷の小惑星が衝突して水がもたらされたと考えられています。「地球は少しずつ冷えて、マグマのなかの鉄が中心に集まって核(コア)をつくり、表面に水が現れました。こうして約40億年前に海が生まれたのです」と大嶋さんは教えてくれます。そして約36億年前に原初の生命が誕生して以来、生命は水のなかで進化していきました。では生物はどのようにして陸へ上がったのでしょうか。大嶋さんはつづけます。「多様な藻類が多量の酸素を大気中に放出したことで、生命は水から這い出すことができるようになります。やがて陸上でもさまざまな生物が誕生。人間の祖先がこの地上に誕生したのは約700万年前のこと。私たちホモサピエンスが登場したのはたった20万年前です」。

地球は生命が生きる環境を、水を核とした精緻なシステムとして作り上げてきました。大嶋さんは言います。「具体的には生態系を循環する水の流れや生命体のエネルギー代謝を実行する水の働きなどです。地球と水と生命は切り離すことのできない関係が築かれたがゆえに、最古の文明は水のほとりで生まれ、現在につながっていくのです」。

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MizuMirai Vol.06

Special Feature特集②

日本の未来を元気にする
山水郷がある。

新しい社会の物語は、ここから始まる。
山水郷という暮らしのカタチをご紹介します。

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